LGBTQQIAAPPO2Sとは?LGBTQ+用語を徹底解説!

現代社会において、LGBTQ+の存在や権利が注目される中、みなさんも一度は「LGBTって何?」と疑問に思ったことがあるのではないでしょうか。

特に、最近ではジェンダーレストイレをめぐる議論が社会的にも注目を浴びています。

しかし、LGBTQ+には専門用語や概念が多く、すべてを理解しきれていない人も多いかもしれません。

そこで、この記事ではLGBTQ+の基礎知識や用語について一覧でまとめました。

これを読めば、あなたもLGBTQ+について深く理解し、周りの議論や話題にもスムーズに参加できるようになるはずです。

多くの用語を分かりやすくまとめたので、ぜひ最後までお読みください!

目次

LGBTQ+用語一覧

五十音順・アルファベット順

あ行

アウティング

本人の同意を得ることなく、その人の性自認や性的指向を第三者に話してしまうこと。

人のプライバシーを侵害するため、悪いこととされています。

アセクシュアル

性的な気持ちや欲求がほとんどない人のことを指します。

恋愛やセックスにあまり興味がない人や、そもそも感じない人が含まれます。

「アセク」「Aセク」「エイセクシュアル」「無性愛者」と表現することもあります。

アライ(Ally)

LGBTQ+に理解があり、積極的に支援したり応援したりする非当事者のことを指します。

LGBTQ+についての理解を深め、尊重することが大切です。

アロマンティック

恋愛に興味を持たない、または恋愛感情を持たない人のことを指します。

恋愛に魅力を感じない、または感情的なつながりを求めず、友人関係などで満足している人が含まれます。

性的感情を持つという点で「アセクシュアル」とは異なります。

「アロマ」「Aロマ」「エイロマンティック」と表現することもあります。

異性愛者

性的指向や恋愛対象が異性に向かう人のことを指します。

インターセックス/インターセクシュアル

生まれたときに男性か女性かが明確でない、または両方の性器や性染色体を持つことを指します。

身体的に中性的な特徴を持つ場合があります。

人によっては、性別を男女から選ぶことができるようになるなど、性の多様性を尊重するようになっています。

エイジェンダー

自分がどの性別にも当てはまらないと感じる人のことを指します。

一般的には、性別に固定されず “無性”であるという自分らしい性自認を持ちます。

「ジェンダーレス」「ジェンダーフリー」と表現することもあります。

Aスペクトラム

広義のアセクシュアルとアロマンティックを包括した表現です。

「A-spec」と表現することもあります。

Xジェンダー

自分が男性でも女性でもないと感じる人のことを指します。

Xジェンダーの人は、性別に当てはまるラベルがないことを自覚しており、中性、両性、無性、不定性などの自分らしい性自認を持ちます。

オープンリー

自分の性的指向や性自認を他人に公表し、隠さずに堂々と生きることを指します。

自分自身を表現するために、オープンになることを選ぶ人がいます。

オカマ

外見や言動が女性らしい男性やゲイの人を指します。

ただし、この言葉は差別的なニュアンスを含むことがあるので、注意が必要です。

オナベ

外見や言動が男性らしい女性を指します。

ただし、この言葉は差別的なニュアンスを含むことがあるので、注意が必要です。

適切な用語としては、「トランスジェンダー」という言葉があります。

オネエ

女性らしい言葉遣いをする男性のことを指します。

ただし、この言葉は差別的なニュアンスを含むことがあるので、注意が必要です。

オムニセクシュアル

相手の性別や性自認に関係なく、恋愛や性的な興味を持てる人を指します。

ただし、すべての人に対して性的魅力を感じるわけではなく、その人が魅力を感じる相手は個人差があります。

か行

カミングアウト

自らの性的指向や性自認を明らかにし、自分が同性愛者やセクシュアルマイノリティであることを公表することを指します。

自分自身を認め、他の人々に自分を理解してもらうために行われます。

クィア

LGBTQIA+を指す言葉。

本来は「風変わりな」という意味があり、差別的なニュアンスで使われていました。

現在はLGBTだけでなく、セクシュアルマイノリティの人々すべてを包括する言葉とされています。

クエスチョニング

自分の性的指向や性自認について、自分自身で分からず迷っている人や決めたくない人のことを指します。

「問性愛者」と表現することもあります。

グレーロマンティック

ごくわずかにしか恋愛感情を抱かない、または特定の条件が揃った場合にのみ恋愛感情を抱く人のことを指します。

クローゼット

自分が同性愛者やセクシュアルマイノリティであることを公にせず隠している状態を指します。

自分のアイデンティティを公表することを恐れて秘密にしていることを、押し入れに隠れている状態に例えた言葉。

クワロマンティック

相手に抱く感情が恋愛感情かどうか判断できない、またはしない人のことを指します。

ゲイ

男性の同性愛者を指す言葉。

男性同士の恋愛や性的な関係を持つ男性のことを指します。

ゲイダー

見た目や声などから直感的に相手の性的指向を見抜く能力。

「ゲイ」と「レーダー」をかけた俗語。

さ行

サピオロマンティック

知性を持つ人に対して恋愛的な魅力を感じる人のことを指します。

ジェンダー

男性や女性が担うべき社会的・文化的な役割や性差に関する規範を指す言葉です。

ジェンダーアイデンティティ

自分が自分自身をどのような性別として感じているか、自分がどのような性別に属するかという感覚や自己認識のことを指します。

「性自認」と表現することもあります。

ジェンダークイア

ジェンダーの多様性を認める立場や考え方を指します。

自分自身が男性か女性かという認識にとらわれず、自由に性別表現することを支持します。

ジェンダーバリエント

自分のジェンダー表現について、伝統的な男女の枠にとらわれない表現をする人々のことを指します。

例えば、男性であっても女性らしい服装を好む人や、女性であっても男性らしい性格を持つ人などが挙げられます。

ジェンダーフルイド

一定の性に留まらず、流動的な性自認を持つことを指します。

シスジェンダー

自分自身が生まれた時から持っている生物学的な性別と性自認が一致する人を指します。

対になる言葉として「トランスジェンダー」があります。

シスヘテロ

生物学的な性別に対する自己認識と性的指向が一致する人を指します。

つまり、生物学的な性別と性自認が一致しており、異性に対して性的魅力を感じる人を指します。

女装家

女性の服装や化粧をする男性のことを指します。

身体的性

人が持つ生殖器官や生殖機能などの身体的特徴の違いによって、生物学的に定められる性のことを指します。

ストレート

男性が女性に、女性が男性に興味を持つことを意味します。

「異性愛者」「ノーマル」「ノンケ」と表現することもあります。

性自認

生物学的な性別にかかわらず、自分が認識する自分自身の心の性別のことを指します。

自分が男性であるか女性であるか、あるいはどちらでもないと感じることがあります。

性的指向

恋愛や性的な関心が向かう方向のことを言い、誰に興味を持つか、誰に惹かれるかを表します。

男性が女性に、女性が男性に興味を持つことがある一方、男性が男性に、女性が女性に興味を持つことがあることもあります。

「性的嗜好」ではないことに注意しましょう。

性転換

自分自身の性別を変えること。

たとえば、生まれたとき男性だった人が女性になることができます。

これは、その人がより自分自身であり、幸せであるために行われる場合があります。

性同一性障害

自分の性別に対する自己認識が、生物学的な性別と一致しない場合の医学的診断名のことを示します。

たとえば、生まれたときの性別が男性だった場合でも、自分が女性であると感じることがあります。

「GID(Gender Identity Disorder)」とも言います。

現在では、WHOにより診断名が「性別不合」と変更されています。

性表現

服装や言動などで自分を表現する性のことを指します。

性表現は、必ずしも性自認と一致するとは限りません。

性分化疾患

生物学的な性別と身体的な特徴が異なっている状態を指します。

たとえば、生まれたときの性別が女性だった場合でも、男性的な身体的特徴を持っていることがあります。

「DSDs(Differences of Sex Development)」と表現することもあります。

性別違和

自分自身の性別に対する違和感を指します。

たとえば、生まれたときの性別が男性だった場合でも、女性であることを望むことがあります。

アメリカ精神医学会により、診断名が「性同一性障害」から変更されました。

性別適合手術

生まれたときの性別と一致させるための手術を指します。

たとえば、性同一性障害を持つ人が、自分の性別に合った身体的特徴を得るために手術を行うことがあります。

「SRS(Sex Reassignment Surgery)」と表現することもあります。

性別不合

自分の性別に対する自己認識と、生物学的な性別との間に不一致がある状態を指します。

WHOにより、診断名が「性同一性障害」から変更されました。

セクシュアリティ

心や身体の性、性的指向などの性のあり方のこと。

セクシュアリティを決める主な要素は、大きく分けて「身体的性」「性自認」「性的指向」「性表現」の4つがあります。

セクシュアルバラエティ

人々が様々な方法でセクシュアリティを表現することを指します。

例えば、男性が男性に魅力を感じたり、女性が女性に魅力を感じたりすることがあります。

性的指向や性自認は、人によってそれぞれ異なります。

セクシュアルフルイド

セクシュアリティが流動的で、人生の中で変化することを指します。

セクシュアルマイノリティ

社会的に少数派とされている性的指向や性自認を持つ人々を指します。

主にLGBTQ+の人々が当てはまります。

「性的少数者」「性的少数派」と表現することもあります。

セクシュアルマジョリティ

社会的に多数派とされている性的指向や性自認を持つ人々を指します。

異性愛者や、自分の生まれた性別に一致した性自認を持つ人々が当てはまります。

「性的多数者」「性的多数派」と表現することもあります。

た行

ダイク

元々は海外で「レズビアン」を意味する差別的な言葉。

男性的な振る舞いをすることを好むレズビアンのことを指す場合もあります。

タチ

同性愛者の中でも、性的に攻め側の役割を好む人を指します。

たとえば、女性同士であれば、より積極的にリードする方がタチにあたります。

特に攻め側であることを強調する場合に「バリタチ」と表現することもあります。

ダナー

男性的な服装や振る舞いを好む女性を指します。

ダナーズ

ダナーを好むダナーのことを指します。

ツースピリット

男性的な性格と女性的な性格の両方を持つ人を指します。

デミロマンティック

恋愛や性的な関係において、深い親密さや感情的な絆が必要な人々を指します。

「デミロマ」と表現することもあります。

同性愛者

性的指向や恋愛対象が同性に向かう人のことを指します。

トランスジェンダー

自分の生まれた生物学的な性別とは異なる性自認を持つ人々を指します。

男性として生まれた人が女性の性自認を持つ場合は「トランス女性」、女性として生まれた人が男性の性自認を持つ場合は「トランス男性」と表現します。

トランスセクシュアル

自認する性別と生物学的な性別が一致せず、性別適合手術などにより身体的な変更を希望する人、または変更した人のことを指します。

体の外見や機能を、自分が望む性別に変えたいと思う人のことです。

トランスフォビア

トランスジェンダーやトランスセクシュアルの人々に対する偏見や差別を指します。

トランスジェンダーの人たちに対して、悪意を持って差別したり、傷つけたりすることです。

な行

ニューハーフ

女装した男性、またはホルモン治療や性転換手術などの身体的な変化をした元男性のこと。

ネコ

同性愛者の中でも、性的に受け側の役割を好む人を指します。

特に受け側であることを強調する場合に「バリネコ」と表現することもあります。

ノンケ

同性愛者ではない、異性愛者の人を指します。

「ストレート」と表現することもあります。

ノンセクシュアル

恋愛感情は持っていても、性的欲求を持たない人を指します。

「非性愛者」と表現することもあります。

ノンバイナリー

性自認が男性と女性のどちらにも当てはまらないことを指します。

は行

パートナーシップ制度

同性間のカップルや異性間のカップルで、結婚に相当する法的な関係を築くことができる制度のことを指します。

この制度により、法的な保護や権利が与えられ、配偶者と同様の扱いを受けることができます。

ただし、国や地域によって制度の名称や範囲、条件が異なる場合があります。

2023年現在、日本では300近くの自治体で制度が施行されています。

バイセクシュアル

男性と女性の両方に性的魅力を感じる人のことを指します。

「バイ」「両性愛者」と表現することもあります。

パス度

外見の性別と性自認がどれほど一致しているかを示す度合い。

たとえば、性自認が女性で外見が他者から男性と判断される場合、パス度が低いと表現される。

パンジェンダー

男性や女性の性自認に当てはまらないことを指します。

パンセクシュアル

男性や女性だけでなく、性別にとらわれず様々な性のあり方の人に対して性的な魅力を感じる人を指します。

「汎性愛者」「パンセク」と表現することもあります。

パンロマンティック

すべての性のあり方の人に対して恋愛的な感情を抱く人を指します。

ファッションレズ

本当はレズビアンではないのに、ファッション感覚や興味本位でレズビアンのふりをしたり自称したりする人を指します。

ただし、この言葉はネガティブな意味合いで使われることが多いため、注意が必要です。

フェム

女性的なファッションや行動をする人を指します。

男性でも、フェムな要素を取り入れることがあります。

フレイセクシュアル

関係が深くない人に性的な魅力を感じるが、その人を知るにつれて性的な魅力を感じなくなる性的指向のことを指します。

フレイロマンティック

関係が深くない人に恋愛的な魅力を感じるが、その人を知るにつれて恋愛的な魅力を感じなくなる恋愛指向のことを指します。

対となる言葉として「デミロマンティック」があります。

ヘイトクライム

人種、性的指向、ジェンダーなどの理由で、攻撃や暴力行為を受けたり、差別や嫌がらせを受けたりすることを指します。

ヘテロセクシュアル

男性と女性の間で性的魅力を感じる人のことを指します。

「ストレート」「異性愛者」と表現することもあります。

ホモセクシュアル

男性同性愛者のことを指します。

「ホモ」という表現は差別的なニュアンスを含むため、注意が必要です。

ホモフォビア

同性愛に対する偏見や嫌悪感を持ち、差別や嫌がらせをする人を指します。

ポリアモリー

同意のもとで、複数の人と愛情や性的な関係を持つことを指します。

ポリガミー

結婚や恋愛関係において、複数の人と同時にパートナー関係を持つことを指します。

ただし、法律で認められている国や地域が限られており、社会的にも受け入れられていない場合が多いです。

ま行

マイクロアグレッション

明らかな差別ではなくとも、ジェンダーや人種などに対する些細な発言や行動により、無自覚に相手を傷つけること。

モノアモリー

1人のパートナーとのみ愛情や性的な関係を持つことを指します。

対となる言葉として「ポリアモリー」があります。

モノガミー

結婚や恋愛関係において、1人の相手とのみパートナー関係を持つことを指します。

対となる言葉として「ポリガミー」があります。

ら行

リスロマンティック

相手に対して恋愛感情を持つが、相手から恋愛感情を持たれることを望まない人のことを指します。

リバ

同性同士の恋愛や性的な関係において、攻めと受けの両方の役割をする人を指します。

レズビアン

女性の同性愛者を指す言葉。

女性同士の恋愛や性的な関係を持つ女性のことを指します。

「ビアン」と表現することもあります。

「レズ」という表現は差別的なニュアンスを含むため、注意が必要です。

アルファベット

FTM

「Female to Male」の頭文字をとったものです。

生まれつき女性の身体を持つが、男性として生きることを選んだ人を指します。

女性として生まれ、性自認が男性の人のことです。

FTX

「Female to X gender」の頭文字をとったものです。

生まれつき女性の身体を持つが、Xジェンダーとして生きることを選んだ人を指します。

女性として生まれ、性自認が男性でも女性でもない人のことです。

GID

「性同一性障害」の英語表記。

「Gender Identity Disorder」の頭文字をとったものです。

LGBTQ+

セクシュアルマイノリティの総称を表す言葉です。

「Lesbian(レズビアン)」
「Gay(ゲイ)」
「Bisexual(バイセクシュアル)」
「Transgender(トランスジェンダー)」
「Queer(クィア)」
「Questioning(クエスチョニング)」
「+(そのほかのあらゆるセクシュアリティ)」

の頭文字をとったもの。

LGBTQQIAAPPO2S

「LGBTQ+」の正式名称。

「LGBT」「LGBTQ」「LGBTQ+」「LGBTQIA+」「LGBTQQIAP」

などもすべて一般的にセクシュアルマイノリティの総称として用いられます。

「LGBTQQ」以下の「IAAPPO2S」はそれぞれ

「Inter-sex(インターセックス)」
「Asexual(アセクシュアル)」
「Ally(アライ)」
「Pansexual(パンセクシュアル)」
「Polyamory(ポリアモリー)」
「Omnisexual(オムニセクシュアル)」
「Two Spirit(ツースピリット)」

を表します。

MTF

「Male to Female」の頭文字をとったものです。

生まれつき男性の身体を持つが、女性として生きることを選んだ人を指します。

男性として生まれ、性自認が女性の人のことです。

MTX

「Male to X gender」の頭文字をとったものです。

生まれつき男性の身体を持つが、Xジェンダーとして生きることを選んだ人を指します。

男性として生まれ、性自認が男性でも女性でもない人のことです。

SOGI(ソジ/ソギ)

「Sexual Orientation and Gender Identity」の頭文字をとったもので、「性的指向」「性自認」を表しています。

LGBTQ+の当事者だけでなく、ヘテロセクシュアルの人々も含めたすべての人の性のあり方を包括的に表現する言葉です。

「LGBTQ+」に代わる言葉としても広がりつつあります。

SOGIハラスメント

性的指向や性自認に基づくハラスメントのことで、個人や団体が相手の性的指向や性自認に対して差別的な発言や行為を行うことを指します。

「SOGIハラ」と表現することもあります。

SOGIE(ソジー/ソギー)

「Sexual Orientation, Gender Identity and Expression」の頭文字をとったもので、「性的指向」「性自認」「性表現」を表しています。

SOGIESC(ソジエクス)

「Sexual Orientation, Gender Identity and Expression, Sexual Characteristics」の頭文字をとったもので、「性的指向」「性自認」「性表現」「身体的性」を表しています。

まとめ

この記事では、LGBTQ+の基礎知識や用語について一覧でまとめて紹介しました。

LGBTQ+の用語や概念について理解することは、多様な社会を生きる私たちにとって非常に重要です。

この記事を通じて、少しでも理解を深める手助けになれれば幸いです。

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